EV2780-BKとMacの接続でのドタバタは以前の記事に書きましたが、その後も問題なく稼働してくれているので、レビューを書きたいと思います。
Macとケーブル1本で接続
USB Type-C端子が搭載されているので、「先進のUSB Type-Cケーブル1本で接続できる!」というのが売りですが、USB Type-C端子がない私の古いMacBookPro(Late 2013)でも、ケーブル1本で接続できています。
EIZO純正のケーブル(PM200)をEV2780のDisplayPortと、MacのThunderbolt2端子に接続すれば何の問題もなく、綺麗に表示してくれます。
27.0型の大画面・2560×1440の高解像度
私は主にグラフィック関連の作業に使用しているので、画面の大きさがとても重要です。CRTの頃から常に大画面モニタしか使っていません。
その点EV2780-BKなら、InDesignでA4の見開きページを実寸表示しても、まだ余裕があります。タブ付きドキュメントウィンドウや、パネルグループを表示しても邪魔にならない設計です。
DTPやグラフィック関連以外でも、DTMや映像編集などの編集用パネルの数が多いユーザーにはおすすめです。
お陰様で、スクロールなどの手間が省け、余計なストレスから解放されて、作業に集中できています。
高さ調節ができる
iMacって画面の位置が高いと思いませんか? 今年発売されたVESA対応のiMacなら高さ調節は可能ですが、以前使っていた私のiMacには当然そんな機能はありませんでした。
うちのiMacを測ってみると、設置面(デスクの天板)から表示の最下部までの高さは15.7cmでしたが、EV2780-BKの画面を目一杯下げると6.1cmしかありません。その差、なんと9.6cm!
目や首の疲れや肩こりがかなり軽減されたように感じています。やはり目線は大事ですね。アゴを引いて作業したいものです。
フレームが1mmで、大画面なのに省スペース
EV2780-BKはフレームが1mmしかありません。非表示エリアと合わせても6.7mm。
ほとんど枠がないに等しい設計で、iMacの圧迫感と比較すると、その差は歴然。
デスクの上に設置した際、「あれ? 机の上こんなに広かったっけ?」と感じたぐらいです。
色の再現性、良いと思います!
キャリブレーションは、i1Display Proを使ってデフォフォルトで調整しただけですが、モニタとプリントのイメージは。ほぼ遜色なくカラーマッチングができています。
アンチグレアのマットな質感は、反射原稿のシミュレーションに向いているようです。
Auto EcoViewとEyeCare調光方式で、目が疲れにくい
液晶面がアンチグレアで、映り込みがないのは本当に嬉しい。
iMacのRetinaディスプレイはきれいだとは思いますが、長時間見続けるのには疲れてしまいます。
環境光を感知してモニターの明るさを自動調光する機能(Auto EcoView)が搭載されています。
また、輝度調整にEyeCare調光方式が採用されているので、人の目で感知できないチラつきをカット。気付かない目へのダメージさえも緩和してくれます。
※ この画像のような色ムラはありません。スミマセン……私の写真がヘタなだけです。
EV2780-BKの残念なところ、ひとつだけ!
EV2780-BKのスピーカーはディスプレイの背面にあります。当然、音は後ろへ。着信音や警告音だけなら問題ないと思いますが、音を楽しむには非常にキビシイものがあります。
音を楽しみたいのであれば、外部スピーカーを接続するか、PCのスピーカーまたはヘッドフォンの使用をお勧めします。
私はとりあえずEV2780-BKのスピーカーは使わず、MacBookProから音声出力しています。作業中にBGMを流すだけなので、今の所これでこと足りています。
※ 間もなく発売の後継機種EV2785-BKでは、前面に開口部が設けられ、前からの音が聴きやすく改善されたようですが未確認です。
EV2780-BK買って良かった!
最後にサウンド面の残念なことを書きましたが、EV2780-BKはとても良いモニタです。
他にも、画面を回転させて、縦長のwebページを表示できたりもするのですが、その辺は重要視していないので省きました。縦長のポスターを作るときなんかは便利かもしれませんね。
あ、色の再現性にシビアなグラフィック目的のユーザーはEV2780-WTではなく、EV2780-BKにしてくださいね。
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