今年でデビュー30周年というこいうことで、松本大洋作品の刊行が続いています。
そして待望の3冊目の画集、「TAIYOU: 自選画集」が明日2月28日に発売されます!
少し前に予約したばかりなので、発売日に届くかは不明ですが、とても楽しみ少しソワソワしています。
「松本大洋本」
今年1月1日に発売された、「漫画家本vol.4 松本大洋本 (少年サンデーコミックススペシャル)」。
表紙は残念ながら、「鉄コン筋クリート」からの流用ですが、ロングインタビュー・単行本未収録の3作品・ネームや下描きと、ファンにとってはとても楽しい内容です。
一度はドタキャンされ、2度目でやっと実現した、松本人志との対談もなかなか面白かったです。
「竹光侍」好きの私は、そのプロトタイプ作品である「勘吉」を読めたのが特に嬉しかった!
デビュー30周年
最初に、短編集「青い春」を書店で偶然見つけたときのことは、今も脳裏に焼き付いています。
まさに帯に寄せられた小松左京の推薦文と同じく、「なんなんだ、これは!?」というほどの衝撃。
最初にスピリッツに載った時から注目していた!! なんともいえない不思議な線とストーリー構成に「なんなんだ、これは!?」と思い、首をかしげつつも、一気に引き込まれ、読まされてしまうパワーを持った作家だ。これからも愛読します。【SF作家・小松左京】
書店でページをめくりながら、「スゴイ漫画家が出てきたなー!」と思ったのをよく憶えています。

購入したのはこのどちらでもなく、劇画調の絵のものでした
デビュー30周年と聞くと、「あれから随分ったんだなー」と感慨深いものがあります。
ちなみに「青い春」の帯の推薦者もう一人は電気グルーヴのピエール瀧。
お前ら、ちょいとばかり松本大洋をなめちゃいねえかい。この男の作る独特の空気感は他じゃそう簡単におめにかかれませんよ。ハードボイルドなんよ。さっさと目が乾くまで読まんかいコラ!【電気グルーブ・ピエール瀧】
「ルーブルの猫」
2017年10月に発売になった「ルーヴルの猫 上 」と「ルーヴルの猫 下」。
買ったけど、まだ上巻さえ読み始めていません!
実用書などは買ってすぐに読みますが、こういった作品は落ち着いてじっくり読みたい派なので……。
確定申告が終わる頃には読み始めたいです。
「竹光侍」そして「Sunny」へ
「青い春」の頃から絵が上手いし、タッチも描き分けられる人だとは思っていたけど、「鉄コン筋クリート」よりあとの絵の進化は本当にスゴイなーと感嘆の声をあげてしまいます。
特に私がスゴイと思ったのは「竹光侍」。
竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
「竹光侍」主人公・宗一郎の顔を見たときは、今までの登場人物と違った印象で、すぐに好きにはなれませんでした。原作付きのお話で、しかも和物ということもあったせいか、しばらく購入を見送っていた記憶があります。
しかし、読み進めるとグイグイと作品に引き込まれ、すっかり宗一郎の顔も好きになっていました。
その後の「Sunny」の絵も素晴らしいです。
月並な表現ですが、既に漫画の域を超えて、1コマ1コマが作品になるというか、1枚の絵として成立しているというか、うん、確かに芸術だと思います。
絵だけの仕事
「ボールのようなことば。」「ふたつめのボールのようなことば。 」といったほぼ日関連の装画。
絵だけの仕事も本当に素敵です。
「ボールのようなことば。」の原画を観たことがありますが、黄土色の上に置かれた「白」がとても印象的でした。
「TAIOU:自選画集」
2冊の画集「101」が刊行されてから既に18年。
ファンにとってはホント、待望の画集です。
届いたらすぐに見たいけど、「ルーブルの猫」を読んでからにしようか迷うところですが、まあじっくりと鑑賞してみようと思います。
あ、「ルーブルの猫」にフランス人カラーリストのイザベル・メレルが彩色したオールカラー版も刊行予定だそうです。
うーん、そちらも迷うところです。
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