「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」という本を読んでいます。
読んでるというよりも、毎日それを読みながら発音の練習をしているわけです。
今回はその本のことではなく、その本の著者である脳研究者・池谷裕二先生が、技術習得に有益なことを書かれていたので、そちらをご紹介したいと思います。
レミニセンス現象
まず、「レミニセンス現象」についての発言。
寝ているあいだにこういうふうにやるんだ、と覚えたり、思い出したり、訓練したりということです。
(中略)
スポーツに限らず、楽器もそうだし、数学の問題が解けるようになることもあります。
睡眠中に、記憶はこなれて、無駄が取れ、余分な力が入らなくなって、ピアノなどを急に弾けるようになったりするんです。
夢はリハーサルだという研究者もいるくらいですよ。
ただ、これが正しく起こるためのポイントは起きているあいだにどれだけ訓練したか、ということなんです。
寝さえすれば自転車に乗れるようになるわけじゃなくて、何度も自転車に乗って、「乗りたい、乗りたい」って練習した者だけにこの現象が起こるんです。出典元:ほぼ日刊イトイ新聞「ねむりと記憶」
苦手なクランクが、ある日突然通れるようになった私の経験も、恐らくこの「レミニセンス現象」ではないかと思うのです。
諦めずに毎回もやっているうちに通れるようになりました。
きっと睡眠中の脳が、昼間の活動を手助けしてくれていたんですね!
運動制御系は歳をとっても衰えない
語学習得と自転車の乗り方について。
自転車の練習は40歳になってからでも、60歳になってからでも可能です。運動制御系の可塑性は年齢にはほぼ無関係で、歳をとってもあまり衰えることがないからです。ところが、言語を獲得するための可塑性は年齢とともに急激に衰えることが知られています。
出典元:「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」
どうでしょう! これってスゴイと思いませんか?
中年以降になってからの運転技術の習得は無理なのでは? と感じていた人にはとても心強い言葉ですよね。
自転車とバイクの違いはありますが、運動制御系全般についてのお話なので、同様と捉えて問題ないと思います。
しかも、最新の脳科学からの知見です。
私自身も若い教習生のほうが有利だと勝手に思い込んでいましたが、年令とは関係なかったなんて。
あ〜、教習前にこのことを知っていれば、もっと楽しく通えたのかも!
そういえば、バイク教習期間中に読んだ「どこまで行けるかな?」という本の終盤にも、60歳になってからバイク教習所に通い始める男性の姿が描かれていました。
現在教習で苦戦されている中年以上の方や、これから乗ってみようかなと考えている方にも、安心して教習に臨んでいただきたいと思います!
私がバイク免許を取得したのも40代最後の年です。
大丈夫! 積極的に取り組めば必ず乗れるようになりますから!
ちなみに「どこまで行けるかな?」は漫画家がバイク免許を取得するまでと、取得後のバイク購入やツーリングの様子が描かれたエッセイ漫画です。
作者の藤末さくらさんは身長150センチと小柄な女性。
身長の低い女性には共感できる部分がたくさんあるかもしれませんね。
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