しばらくヨーロッパや南米の音楽ばかり聴いていましたが、今回はアメリカのバンドをご紹介します。
ニューヨーク・ブルックリンのトリオ、Moon Hooch(ムーン・フーチ)。
知ったきっかけは、このタイニー・デスク・コンサートのライブ。
サウンドはもちろん、サックスにコーンを突っ込んでいるのも超クール!!!
ちなみにコーンを使っているのは、奇をてらっているわけではなく、空気抵抗が大きくしてベース音が作っているのだとか。
革新的な学校として知られる、The New School for Jazz and Contemporary Musicに通う、学生3人で結成されました。
活動からすでに8年。3枚のアルバムを出していますが、日本での情報はほとんどありません。
MOON HOOCH メンバー
Wenzl McGowen(サックス、EWI(ウインドシンセ)、シンセ)
Michael Wilbur(サックス、シンセ、ヴォーカル)
James Muschler(ドラム、タブラ)
基本はサックス×2にドラムの構成。
2010年の結成当時、メトロポリタンミュージアムの前での演奏を開始。
当初はジャズをメインに演奏していましたが、Sistine Criminalsというバンドの影響で、ダンスミュージックへと傾倒していきました。
演奏場所はその後、ニューヨーク市地下鉄の駅のホームに移されましたが、ニューヨーク警察から禁止されてしまいました。
その頃のニューヨーク市地下鉄・Bedford駅での映像。
2011年にはオーストラリアの「Hamish and Andy’s Gap Year」というテレビ番組に出演。
「ハミッシュとアンディ」はオーストラリアの人気お笑いコンビ。
海外でも音楽番組の司会をお笑いの人がやるんですね。
Moon Hoochの音源
ストリートでの活動で評価を得た後、アルバムのリリースを開始。
2013年 「Moon Hooch」(アルバム)
Low 4
2014年 「This is Cave Music」(アルバム)
2015年 「Live at the Cathedral」(ライブアルバム)
2015年10月、ニューヨーク・セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂での演奏。
Milk and Waffles
2016年 「Red Sky」(アルバム)
Booty House
2017年 「Joshua Tree」(EP)
Jiggle
このPVは珍しくメンバー3人が出演しています。
ヴェンツルは瞑想してるし、ドラムのジェイムスはなんと素っ裸!
ラストまで見ると、彼らの思想が感じられm。
順調というか、かなりハイペースでリリースを続けていますが、なんと今年5月にも3曲入りシングル「Light it Up」がリリースされました!
2018年 「Light it Up」(シングル)
Light it Up
Moon Hoochの哲学
彼らは音楽活動を行うと同時に、環境問題に対しても取り組んでいます。
炭素排出量の少ないクルマでのツアー・植林活動・川の清掃など、持続可能な社会づくりを目指しています。
また、彼らはビーガンであり、瞑想者です。
ツアー中に作った食事のレシピを、「Cooking in the Cave」というブログで公開しています。
Moon Hooch On Tour 2018 Episode 1
この動画では調理や瞑想の様子をみることができます。
政治的発言や活動をするバンドは、今までにもたくさんありましたが、彼らのスタンスはそれらとはまた少し違ったもののようです。
外に向けてではなく、まず自分たちから変わることを模索し、実践しているように感じます。
音楽も、活動の仕方も、規格外のものを期待させるMoon Hooch。
目が離せません !!
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