食べなくても、プラーナで生きる人

これは3年ほど前に、自然菜園の関係で知り合ったSさんの話です。

私なんかは食べないとすぐに元気がなくなったりしますが、食べなくても元気な人っていますよね。

そういう人は何を栄養としているのか? そんなお話です。

食べずに作業をする人

Sさんは身長180cmぐらいの男性で、大学まで野球を続けていたスポーツマン。

野菜のお世話がとても丁寧で、ハサミを使う姿が印象的な人です。

知り合ってからしばらくは、あまり会話を交わすこともありませんでしたが、野菜についての知識が豊富なので、私がいろいろと質問するうちに、日常的な事柄も話すようになりました。

一緒に作業をしていたそんなある日、Sさんが午前から夕方まで何も食べていないことに気づきました。

私は作業の合間に、近所のお店へ定食を食べに行ったりしていますが、Sさんは全く食べに行っている様子がありません。

尋ねてみると基本的に外食はしないそうで、近所の飲食店の名前を出しても知らないと言われました。

でも、菜園の他のメンバーと一緒のお酒の席では、日本酒やビールなど結構な量飲むし、食欲もかなり旺盛な様子なんですよね。

怒らない

以前、菜園運営の問題でメンバーから代表への反発が強まる出来事がありました。

私も代表への不満は多少感じていたので、古くからのメンバーであるSさんに、この問題についてどう思うか尋ねてみました。

Sさん「なんでみんな怒るんだろうね?」

私「え?」

Sさん「あの人(代表)はああいう人だってわかってるから、全然腹が立たないんだよなー」

私「はあ……」

確かにSさんが怒ったり、苛立ったりしたところを見たことがありません。

表情は基本笑顔ですし、他のメンバーへの対応もとてもフレンドリーです。

私はすっかり拍子抜けすると同時に、自分の至らなさを感じて恥ずかしくなりました。

Sさんの食生活

その後もSさんの生い立ちなども含め、いろんな話を聞きましたが、どれも興味深いお話でした。

食生活は非常に質素な様子です。

食費を節約するには、炭水化物を主体にするのが有効だと思いますが、Sさんは「米は贅沢品だ」と言うのです。

それはおかずメインの豊かな食生活ではなく、Sさんの場合は本当に、お米にさえあまりお金をかけていないということです。

話だけを聞いていると健康面を心配してしまいそうですが、いつもハツラツとしていて、体力も筋力も並以上にある印象なんですけどね……。

ある人との共通点

Sさんの話を聞いていて、ある人のことを思い出しました。

秋山佳胤(よしたね)さんのことです。

秋山さんは不食の弁護士として有名なので、ご存知の方も多いと思います。

秋山さんのプロフィールはこのインタビューがわかりやすいと思います。

食べていないのに元気。怒りとは無縁。目の輝きなんかも二人は共通しているように思います。

食べなくても生きられる人

秋山さんは食事からではなく、空気中の「プラーナ(気)」から必要な栄養やエネルギーを吸収しているのだそうです。

急にスピリチュアルな話になって拒否反応を示す方もいるかもしれませんね。

私も以前は私もそうだったのでよくわかります。今もまだ全てを信じることはできていない状況です。

でも、食事も水も摂らない人が生きていたり、あまり食べていない人が元気であったり、ということを考えるとそうなのかもしれないなーと思えてきます。

あくまで私の推測ですが

Sさんはもちろん不食ではありませんが、話を聞いていると「Sさんもプラーナを摂取できているんじゃないかなー?」と感じます。

昨年から未経験の業種に転職されたばかりで、職場の先輩からの指導が厳しいようですが、こういう話をするときもなぜか表情は笑顔なんですよね。

「覚えることいっぱいで大変だよ」とは言うものの、不満や愚痴は言う素振りはありません。

怒りや不安ではなく、基本的に愛で生きているというのでしょうか。

こういう人の近くにいると、少しは自分もそういう生き方ができるんじゃないかな? と思えてきます。

ありがとう。

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