ウルトラマラソン・ランナーのスコット・ジュレクが書いた「EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅」という本を読んでいます。
先日、その本の中に、バジルの記述をたまたま見つけました。
ギリシャで開催された、スパルタスロン(毎年300人ほどいる参加者のうち、およそ半分しか完走できない)という過酷なレースでの出来事。
スコットは3位の順位をキープするのに必死で、とても喉が渇いていたそうです。
旦那さんが氷の入った大きなコップを彼女に渡し、彼女はそのコップを僕に渡した。(中略)僕にとって大きな氷のかたまりはダイヤモンドよりも貴重だった。彼女は自分の庭からバジルの葉を取って僕の手に押し込んだ。水を飲み終わって礼を言うと、ジェルや食料が入った僕の腰のウェストパックを指さした。バジルをそこに入れろということか。ウェストパックを取って入れようとしたら、バジルの葉っぱを一枚ちぎって僕の耳の後ろに置いて頰っぺにキスしてくれた。
突然、気持ちが軽くなり、力強さを感じた。それはあろおばあさんの親切のおかげなのか、氷なのか、あるいはバジルなのかは分からないけど、心の中で何かが変わった(あとで知ったことだけれど、バジルはハーブの王者で、ギリシャ語の「バシレウス(王様)」に由来する。ギリシャでは強さと幸運のシンボルとして崇拝されている)。僕はウルトラマラソンのの中でこういう瞬間が大好きで、そのために走っている。
バジルを育てているのに、「ハーブの王者」とまで言われている存在だったとは知りませんでした。
10月に入り、バジルの季節もあとわずか。
ということで早速、新鮮な葉が残っているうちに、生の葉でお茶をいれてみることにしました。
生バジル茶の作り方
まだまだ元気に育ってくれているので、きれいな葉をてきとうに何枚か収穫。
水をはったボウルに入れたあとに、流水で水洗い。
今年のバジルは無事でしたが、バジルの葉の裏にはアザミウマなどの虫が付いている場合があるので、裏側もていねいに洗いました。
キッチンバサミで茎を取り除いてからポットに入れ、お湯を注ぎます。(取り除いた茎はプランターの土へ戻しました)
お湯を注ぐと、新鮮なグリーンがさらに濃くなって、ガラスの容器に映えます。
少しすると葉が沈み始めて、お湯にほんのり色がついてきたので、飲み頃かなと判断。
カップに注いでみました。
味はスッキリした感じで飲みやすかったです。
半分ほど飲んでから、蜂蜜を加えてみました。
今の気分としては少し甘みがあったほうが嬉しい感じ。
生の状態とはまた違った、お茶っぽい香りも楽しめました。
知人からも「生バジル茶を飲んでいる」とは聞かされていたものの、作るのも飲むのも今回が初めてでしたが、適当にいれても美味しく飲めました。
これぐらいユルい感じで良いのかも。
飲んだあとに検索してみると、風邪予防・ストレス解消・消化促進などの効果も期待できるそう。
現在、乾燥バジルを準備中なので、次回はその乾燥させた葉でお茶をいれてみようと思います。
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