ヤマジカズヒデ『ヤマジカズヒデ ソロワークス』。
過去の3枚のソロアルバムをセットにしたものです。
10年以上前に発売されたものですが、その頃は知らず。
2,835円と良心的価格設定だったので、今回は新品で購入しました。
やはり現存するアーティストの作品はできるだけ新品で購入して、アーティスト本人に還元したいですよね。
ヤマジカズヒデ
ヤマジカズヒデは、DIPというバンドのフロントマン。
担当パートはギターとヴォーカル。
Dip結成前は、前身であるDip the Flagで活動していました。
Dip the Flag、好きだったんですよねー。
「Sunday Paffce」
そのDip the Flagが、解散した直後に発表されたのが、ヤマジカズヒデのファーストソロアルバム『Sunday Paffce』でした。
このアルバムもお気に入りで、今回のセットににも勿論入っています。
なのでこのとおり。
![](https://chienoha.com/wp-content/uploads/2018/07/yamaji-03.jpg)
右がオリジナル(旧盤)。
2枚になってしまいました……。
「ヤマジカズヒデ ソロワークス」
中身はこんな感じ。
白いボックスの中に、1st『Sunday Paffce』、2nd『Crawl』、3rd『400moai Eyes』とブックレットが同梱されています。
![](https://chienoha.com/wp-content/uploads/2018/07/yamaji-01.jpg)
BOX裏面
『Sunday Paffce』しか持ってなかったけど、他の2枚もそれぞれ違っていて楽しめました。
2ndの『Crawl』は、『Sunday Paffce』をさらに昇華した感じで、アシッドフォーク寄りのサウンドが特徴的です。
3rdの『400moai Eyes』は、完成しなかった映画のサントラ。
なので、前2作に続くソロ作品として評価するには難しいですが、ヤマジカズヒデの引き出しの多さや別の側面が垣間見れる、面白いものに仕上がっていました。
大瀧詠一の「さらばシベリア鉄道」のカバーも聴けます。
さらばシベリア鉄道
ヤマジカズヒデ
2007/11/07 ¥150
付属のブックレットには、インタビューと全曲へのコメント(解説?)が掲載されていて、それがなかなか面白いです。
インタビュアーがうまいのか、すごく正直に語ってくれていると思います。
1stソロアルバム「Sunday Paffce」の魅力
1stの「Sunday Paffce」を今回改め聴いてみましたが、やはり良いですねー。
割礼にも通じる、モラトリアムのモヤモヤ感を久しぶりに味わいました。
音も生々しいというか、若い頃(90年代)のヤマジさんの生活を除いているような。
メジャーからリリースされるものとは対極にある、自宅録音のデモ音源をそのままCDにしたような質感。
Sunday paffce、yawning
ヤマジカズヒデ
2007/11/07 ¥150
同梱されていたブックレットに掲載されたインタビューによると、スタジオのエンジニアにもそのように依頼していたそうです。
ピアノの音も、子どもが練習している音が家から聞こえてくるような感じになるように、わざとヘタに演奏したのだとか。
職人ですねー。
その他のヤマジソロ作品
DIP以外にもいろんな場所でギターを弾きまくっているヤマジさんですが、ソロの音源をYouTubeで発表し続けています。
田渕ひさ子(toddle、ex-Number Girl、bloodthirsty butchers)との共演。
『諦念プシガンガ』 ヤマジカズヒデ+田渕ひさ子
『スローモーション』 ヤマジカズヒデ+田渕ひさ子
『400moai Eyes』では『太陽の中の恋人達』といったGS調の曲が聴けますが、意外と歌謡曲好き?
toddleのライブは2回観たことがあるけど、田渕ひさ子のヴォーカルは、いつまでも初々しくていいですね。
『Some girls are bigger than others』
スミスのカヴァーですが、ヴォーカルはなし。
ヤマジさん歌えばいいのに。
『帰ってきたウルトラマン』
変わったところではこんな曲まで演っています。
ドラムとベース以外は全てギターの音だそうです。
やはり、職人ですねぇ〜。
ヤマジさんのチャンネルには、他にもコレクターズのカヴァー他いろいろアップされているので、興味のある方はチェックしてみてください。
宅録ギター青年がそのまま成長したようなヤマジさん。
素敵です。
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